自分自身に気づくということ

 
 「こんな夢を見た」
 
 黒澤明監督の映画「夢」の、冒頭の言葉です。
 
 
 「夢」を見たあと、その意味について考えたりしますが、よく分からないものです。
 
 精神科医・心理学者のフロイトやユングは、
 
 「夢は無意識からのメッセージ」
 
 であるとしました。
 
 
 
 彼らの説によれば、「心」は海に浮かぶ氷山のようなもので、
 
 海面に出ている一部分が、「意識」。
 
 海面下に沈んでいる大部分が、「無意識」だそうです。
 
 
 ユングに言わせると、自分の「心」を知るには、「無意識」からのメッセージをよみとることが大切だということです。
 
 無意識からのメッセージを読み取る…というと、すごく難しいようなイメージがありますが、そんなことはありません。
 
 夢を分析したりしなくても、自分の無意識に注意を向けることはできます。
 
 
 たとえば、怒りが湧いてきた時に「あの人が悪いのよ~!」ではなくて
 
 「どうして私は、このようなことで怒っているのだろう…?」と、自分自身に興味関心を持つようにすればいいのです。
 
 そうすると、むやみにネガティブな感情に振り回されることが少なくなり、自分自身が変わっていくようになります。
 
 
 そういえば、タイタニック号が沈んだのは、海面下の氷山に気づかなかったからですよね…。
 
 なるほど、自分の無意識に気づいていないというのは、危ないことなのかも知れませんね。
 

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