ビジネスマンと、南の島の子どもたち

 
ビジネスマンの話です。
 

日本のビジネスマンが、南太平洋の島に行きました。

すると島の子ども達が、砂浜でのんびり寝込んでいました。

そんな子供たちに、

ビジネスマンは声をかけました。
 
 
 

「君たち昼間から、ぶらぶらしないで、早く学校に行きなさい」

(いい若いもんが、なにぶらぶらしているんだよ)
 

「おじさん、どうして学校に行かないといけないの?」(子ども)
 

「学校に行って、しっかり勉強して、いい成績をとるんだよ」

(なんだ、そんなこともわからないのか…)
 

「いい成績をとると、どうなるの?」(子ども)
 

「成績がよければ、いい大学に入れるじゃないか」

(よし、よし、私が教えてあげよう…)
 

「いい大学に行って、どうなるの?」(子ども)
 

「いい大学を卒業したら、いい会社に入れるし、給料も高くなるし、いい結婚もできるじゃないか」

(そうだよ、私みたいにね…)
 
 
 

「それで?」(子ども)
 

「いい家にも住めるし、楽しく暮らせる」

(そう、そう、その通り…)
 

「それで?」(子ども)
 

「定年まで、しっかり働いて、子どもも、いい学校に入れるんだよ」

(それが、人生ってもんなんだよ…)
 

「それから?」(子ども)
 

「定年したら、どこか暖かい所へ行って、毎日のんびり暮らすんだよ」

(そうだな…どうしようか…)
 

「なーんだ、そんなことなら、今、ぼくたちがやっていることと変わらないじゃないか」(子ども)
 

「…………」
 
 
 

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