私の一日の終わりの楽しみは、ビールを飲みながらテレビを観ることなんです。
ところが、そういう時にかぎって、妻から「相談があるのよ」と言われるんです。
「何で今なのよ。早く終わるといいなぁ…」(私の心の中のつぶやき)
どうやら、妻の職場の人間関係の話のようです。
妻は外堀から始まって、内堀の話へ。
「ああ~、話が長いなぁ。早く終わってくれないかな…」(もちろん、心の声)
私は、待てずに本丸へ
「つまり、これこれこういうことだろう?」と言ってしまいました。
すると、妻はキッと私を睨んで、「あなたに、答えを求めてない! もう、いい! いつも、そうなんだから!」と言うんです。
「それなら、なんで相談するんだよ!」(もちろん、心の声)
あとで考えると、妻は、私に自分の気持ちを受け止めてもらいたかったようです。
「おまえの言う通りだよ」
「俺も、そう思うよ」
「お前は間違ってないよ」
…と言ってもらいたかったようです。
それなら、最初から「質問に答えなくていいから、私の気持ちの方に応えてほしいの」
と言ってくれればいいのに…。
まあ、それはありえませんが…。
だいたい、夫婦のトラブルは、こんなすれ違いから起こるんですよね。
悩んでいる人と言うのは、必ずしも、問題を解決したいと思っている訳ではないんです。
目的は、「問題を解決すること」ではなくて、
あなたとコミュニケーションをすること自体が目的である場合も、多いもの。
不安な時、寂しい時、自分の味方になってもらいたいと思っているのに、
相手の人に「じゃあ、こうやるといいじゃん」と言われて、つき離されたりしたら…
「あなたは私のことを、何も分かってくれない!」
と、怒り出すのも…分かる気がします。
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