人が変わるということ

 
 ところで、今年咲く桜の花芽が、去年の夏に、すでにできていたことを知っていましたか。
 
 夏にできた花芽は、夏から秋にかけて、休眠状態に入ります。
 
 そして、年を越して、冬の低温刺激を充分に受けることで、それがスイッチとなり休眠から目覚めるそうです。
 
 これを、桜の「休眠打破」というそうですが、人間にもあてはまりそうですね。
 
 
 私たちは、嫌なことがあったり、自分を守ろうとした時、心に鎧をつけます。
 
 心理学では自我防衛といいます。
 
 そして、鎧を身に付けるとともに、願望が生まれます。
 
 「本当は、もっとこうしたかった!」
 
 「自分を粗末に、扱われたくなかった!」
 
 
 しかし、この願望はすぐに叶うとは限らない訳です。
 
 願望が叶うには、桜の花が開花をするように、時期を待つ必要があります。
 
 心は、十分休むか、誰かに話を聴いてもらうことで、自我防衛の力が弱くなり、やがては鎧を外して動き出そうとします。
 
 この時が、思いを叶えるタイミングになります。
 
 
 ただし、
 
 動きだすこと、自分が変わろうとすることは、怖いことですよね。
 
 だって、自分を守ってくれる鎧を脱いでしまうのですから。
 
 変わるといっても、善く変わるのか悪く変わるのか、わからないのですから…。
 
 ですから、新しい自分となって動きだすためには〝待つ〟必要があるのです。
 
 充分な力が、あるいは条件が整うまで、タイミングを待つことが大事になります。
 
 待つことができずに、勝手な都合でことを進めてしまうと、おかしなことになってしまいます
 
 
 無理さえしなければ、大丈夫なものです。
 
 私たちは、ちゃんと花を咲かせられるようになっています。
 

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